2009年、金木犀が香りだした時期
ある日突然右の首筋、肩、肩甲骨周辺に違和感が・・・
”夕べ寝違えたっけ?”
そんな感じの痛み、そして首が回し難い感覚
病院が苦手な僕はしばらく放置していました。
”痛いけど生活に支障があるほどではない”そう考えて・・・
しかし1週間ほど経っても全く消えない痛みにさすがに我慢の限界を感じてきました。
それに一応僕はこれでも釣り人の端くれなのです。
右腕は全てのタックルを使うときに絶対必要
ただでさえ微妙なキャスト精度が・・・
いやいや釣りだけの問題ではないだろう!と考え直し、
意を決して今度は
会社の近所の整形外科を受診することにしました。
今度の病院でも半年前と流れは同じ
あちこちを叩いたり、腕や首を曲げて反応を診たり
そしてその後はお決まりのレントゲン室へ
今回は痛み止めとして”ロキソニン錠”+”胃腸薬”
それにシップの”モーラステープ”を処方されしばらく通院することに・・・
牽引は以前の病院と同じでしたが、今度はそれに加えて温熱療法
仰向けになって首筋にコードの付いた機材をあてます。
そこからキセノン光がある間隔でフラッシュし血行が促進される仕組み
週に3~4日通ってこの療法を行いましたが、症状はどんどん進行して右の首筋、肩から肘、指先まで筋という筋がズキズキ痛み、15分に一度は肘から先が激しい痺れに襲われるようになってしまいました。
家でも仕事中でもこの痛みと痺れに悩まされ
毎日場所を変えては体中にシップを貼って、気がつけばついつい手元に用意したクリーム状の消炎剤を繰り返し塗っていました。
単なる気休めに過ぎないのですが、せめて気だけでも休めたい・・・
リハビリ、痛み止めが全く効かない状況に、先生は別のちょっと大きな病院に行ってMRIを撮るように指示してきました。
詳細なことは普通のX線撮影でははっきりしないようです。
後日撮影されたMRI画像を眺めている先生が初めて病名らしきことを・・・
「頚椎椎間板ヘルニア」
加齢やその他の原因で首の骨と骨をつなぐ椎間板が飛び出し、それが神経を圧迫しているのがこの症状の原因とのこと。
先生は「ブロック注射を試してみましょう!」
星状神経節という部分に麻酔注射することで痛みを遮断するというもの。
その効果はもちろん一時的で根本的な治療とはいえないまでも、何度か繰り返すことによって血行がよくなったりしてある程度症状の緩和が期待できるのだとか・・・
首に注射するこの神経ブロックも最初は恐々としていましたが、なんとか症状が治まってほしいとの思いから週二回サボらず病院へ
ブロック注射をしない日には牽引と温熱も今度は真面目に通いました。
しかしさしたる効果も得られないまま8回目の注射をしたところで
「ブロックは一旦中止して様子をみましょう」そして
「頚椎に詳しい先生に一度診てもらいましょう!」といわれ紹介状を・・・
毎日毎日整形外科から痛む腕をさすりながら電車に揺られる家路、
なんとなく手術が避けられないかもしれないという気配漂う初冬でした。
この10月から年末に掛けては2009年でも一番釣りに行った時期でした。
ちょうど嫁も本格的に釣りをするようになったので、身体は辛くてもある意味一番楽しい時期であったともいえます。
今から考えればよくこんな状態で三浦や水郷まで釣行していたな~^^;
竿を握っている時間は痛みを忘れられる・・・とまではいかなかったのですが、それでもやっぱり釣りしてる時間は気が紛れれました!
往復の運転は痛む腕を揉みながらの苦しい道中でしたが・・・