入院初日(手術2日前)

TanuCORO

2010年03月29日 10:50

生まれて初めての入院初日
お馬鹿なことにかつて入院生活にちょっとだけ憧れた事もありましたが
それは痛くも苦しくもなければ・・・という条件付きなんですよね^^;


暇つぶしグッズとしては壊れかけのiPodとRadio
そして本を持ち込むことにしました。




義父にクルマで送ってもらい嫁同伴にて病院へ
簡単な手続きの後、病棟の施設の説明を受けてから病室に入ります。

今回は7人部屋に入ることになったのですが最初感じる居心地の悪さ・・・
何せ他の患者さんは歩くのもやっとという容態の方が多いのに、僕の場合はかなり元気にベッドイン!
こいつは何をしにきたんだ?という風に思われていないかと・・・^^;


病室の方々への挨拶もそこそこに看護師さんからこれまた初体験である
点滴の準備



これで少し病人らしくなった気がする(笑)
しかし入院ビギナーの僕には針が何日も入れっ放しになっているこの状態はかなり気持ちが悪いです。


この日のメインイベントは
ミエログラフィー (脊髄腔造影)
検査着に着替えて検査室の台の上に乗り先生を待ちます。

手術よりきつかったとか
激しい頭痛と吐き気がしばらく続いたとか
ネットで知る限りは悪名高きこの検査・・・
台の上でそういうことを次々思い出してしまいなんとも嫌な時間


そして先生が登場
台の上で横を向き念入りに消毒をされた後、腰椎から注射で造影剤を注入

・・・思ったほど痛くない! さすが職人 (゚ー^*)d Good job♪


造影剤注入後はうつぶせになり台が傾き頭がどんどん下がっていきます。
一応両手でヒモを握りずり落ちないようにしていますが、先生も頭と肩を支えてくれたので安心! その状態で何度かX線撮影。

ストレッチャーが横付けされそれにゴロゴロ乗り移って、今度はCTへ移動
撮影が済むと再度ストレッチャーに寝かされ病室まで運んでくれました。


マイベッドに帰ってきたのはお昼前の11時過ぎ
すぐに点滴が開始されるとともに8時間の安静が言い渡されました。
19時過ぎまでは歩くどころか起き上がることも禁止です。


8時間もつだろうか?と思っていたのがトイレ
当然もつ訳はなくあっという間に尿意の波が押し寄せてきました(・_・;)

(恐らく造影剤を早く体外に出すために)点滴がどんどん入ってくるので水分はあまり取っていなくてもすぐに尿意を催してしまいますが、トイレへ行くことは許されていません。

となると、またまた初体験 ”シ・ビ・ン” の出番
これ以上新たな体験は遠慮しておきたかったのですがもう選択の余地がありません。

寝ている状態での尿瓶、最初は力の入れ加減が分からずなかなか出せなかったのですが、慣れてくるとちょっと快感かも♪(笑)


その後はナースコールを押して、
「おしっこ出たから持って行って~!!」

などと言うことができれば無問題なのですが、
入院ビギナーの上A型である僕にそんなことを言えるわけもなく
次の尿意までに看護師さんが傍を通りがかる偶然を待ちわびる
常におしっこのことを考えていた長い8時間でした。


夕方まで付き合ってくれていた嫁も帰ったところで、本格的に読書開始

「劒岳 点の記」 新田次郎 (文春文庫)



ようやくベットから起きることが許された19時過ぎ
幸い頭痛や吐き気に襲われることもなく洗顔やトイレを済ませました。

洗面所で同じ病室で車椅子を使われている方とちょっとお話
この方は少々入院期間が長くなっているのでかなりの情報通
僕と同じ手術を受けた人の様子も複数見られているのでいろいろ伺うことが出来ました。
そして話は僕の執刀医のことになって・・・

「あの先生、難しい手術もさらっと簡単に言うよね~」
僕とまったく同じ印象をお持ちだったので変に共感してしまい、
盛り上がりそうになりましたが・・・

病院の夜は早いのです。
21時には消灯です。

しばらくはランプを頼りに本を読んでいましたが、あまりにも初体験が多かった入院初日、すぐに疲れてしまい寝てしまいました。

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