入院10日目(手術7日後)

TanuCORO

2010年04月22日 12:24

一晩中、頭のホチキスが気になって
無意識に引っこ抜こうとしては目が覚めます。
意外と固く入っていたので抜けはしませんでしたが・・・


毎朝恒例”きのこミーティング(笑)”ではまたまた術後の痛みについて

きのこ先輩:
「良くなったと思っても一晩寝て朝起きたら痛みがリセットされちゃう~」

きのこ後輩:
「そうなんですよね!毎日毎日同じ痛さからの繰り返しで・・・」


3歩進んで2歩下がる~♪なんて歌がありましたが、
きのこ達には3歩進んで3歩あるいは4歩下がっているようにすら思えてしまう毎日、それでも3日前と比べれば前進?という位の回復度です。


本日の回診は主治医の職人先生

傷口を覆っていたガーゼとドレンチューブの絆創膏を剥がして傷口を覗き込みながら看護師さんと2人で

「もう良いってことにしちゃおうか、ね!」
そう言ってシャワーOKが出ました。

その85点みたいな微妙なOKの出し方が少々気になりましたが、
せっかく獲得したシャワーの権利を失いたくないので余計な追求は自粛。


そして、

「どうします?あと1週間くらい病院にいますか?それとも今週末に帰ります?」

1週間手術を先行しているきのこ先輩がまだ病院にいたので、僕の場合は最低でもまだ1週間必要かな~と思っていたところに突然の退院のお話。
聞けば、後は安静とリハビリそして投薬くらいだとか・・・

ゆっくりしていって少しでも入院給付金をせしめた方が家計のため?
などと、0.8秒くらい不埒な計算が頭の中をよぎりましたが・・・

「今週末、家に帰ります!」

これで退院が決まりました。
この日は水曜日、退院は土曜日ですので正味あと3日
病院生活にはちょっとうんざりしていたので非常に嬉しい決定です。


気分晴れ晴れ回診を終えようというところで・・・
忘れてました!頭に撃ち込まれたホチキスの件!

きのこ:
「あの~先生、これっていつ取れるんでしょうか?」

職人:
「ん? ああ~!これってついつい忘れちゃうんだよね!あはは」

きのこ:
「あはは^^;」

職人:
「以前にも床屋さんから頭にホチキスが入ってるよ!って言われちゃった患者さんがいたんですよね~(^^)♪」

きのこ:
「^^;;;;;;;;;;;;;;;;;;」


さすが!このくらいの先生ともなると冗談も上手い!


乾いた笑いの後、ペンチみたいな道具でプチッと抜いて(それほど痛くは無いです)お薬をポンポンとつけて終了。

先生はにこやかに看護師さんに、
「○月○日、抜鉤(抜糸じゃなくてバッコウと言うそうです)ね♪」
と言ってカルテに記入してもらっていました。


会社に復帰したらすぐ出張に出る可能性があったのでそれも質問

きのこ:
「近々、飛行機に乗っても大丈夫ですか?」

職人:
「問題ないです、以前イギリスの方を手術しましたがその方はすぐに乗馬を・・・」

え~っとこっちは冗談なのかな?^^;



ガーゼが取れたところで傷跡の様子を自分撮り
(微グロ画像(笑)です)











テープがぺたぺたついてます。
こんなんでシャワー浴びちゃっていいのか~?



午後、順番が廻ってきていよいよ8日振りのお風呂(シャワーだけ)へ、
なるべく傷に湯がかからないよう洗髪しようと思うのですが下を向いていられないので、思い切ってザバッと頭からお湯をかぶってみました。
多少ヒリッとする程度で痛くはありません。

頭は中々泡が立たないので4回洗い、身体も丹念に洗い、
それはもう感動的なほどサッパリしました。


サッパリしたところで屋上へ



久しぶりの缶コーヒーで退院決定の祝杯を上げます。
でもなぜだかあれほど帰りたいと思っていたのにいざ退院が決まってしまうとちょっと寂しい気もしてきました。屋上から眺める夕陽が目に染みます。


夕方の屋上はまだまだ肌寒いのですぐ病室へ戻りしばらく読書

栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫) 真保裕一 読了


栄光なき凱旋〈中〉 (文春文庫) 真保裕一



この日の握力は右49.5kg 左43.5kg 
ここまできたら退院までになんとしても50UPを記録したい!ところです。
体温は久々に終日36℃台でした。


この日は見知らぬ”きのこ後輩”が僕と同じ手術を受けているはずの日、
きっと今頃は苦しい夜を過ごしているんだな~

1週間前のあの夜を思い出しながらベッドに入りました。

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