2010年03月31日
入院3日目(手術当日)
もう手術を怖いと思う気持ちはありませんでしたが、
当日は起床時間より30分早い5時30分に目が覚めてしまいました。
・・・やっぱり多少は緊張していたのかな?
この日の体調、熱は下がったものの昨日からの頭痛・腰痛は未だ続いていて、握力は左右ともに30kg台、ひどい痛みはなし。
本日の朝食

ここから先は絶飲食、お腹を空っぽにします。
昨晩飲んだ下剤効果がなかなか現れなくて浣腸される危機が迫っていましたが、そちらは何とかクリア!(笑)
10時過ぎより手術の術前説明
・現在の頚部脊髄圧迫を取り除くために、全身麻酔下にて第2または第3から第7頚椎までの脊髄後方部分を切離し拡大形成を行う。
・手術後は現在の神経症状のほとんどは取れる見込み、ただしすでに神経が障害されている部分については後遺症として残る可能性もある。
・手術時の危険性として、神経損傷、出血、感染症、副作用、血栓症など
どのみち”まな板の上のメバルさん”です^^;
職人さんを信じて同意書に僕と嫁2人でサインしました。
「それでは13時過ぎには手術室へお呼びできると思います!」
先生にそう言われて一旦病室に戻りました。

お昼前、手術衣に着替えて血栓防止用の弾力性ストッキングを装着

準備着々だったのですが、
用意されていた着替えが本来の手術着とは違っていたことが分かり
もう一度着替えることに・・・
点滴中にどうやって着替えるの?・・・と思いましたが、看護師さんが腕と一緒に袖口から点滴容器をするする通して無事お色直し完了!
最後にT字帯(要するにふんどし)を装着するのみとなったのですが、
これがどうしてもしっくりしなくてベッドの上でジタバタ焦っていたところに
ヘルパーさんがひょっこり顔を出してくれました。
本来最も見せたくない場面ではありましたがもうそんなことを言っていられる余裕もなく、お願いして正しく履かせて頂きました。
ヘルパーさん曰く
「最近の若い人はふんどしの履き方知らないのね~♪」とニッコリ
実は僕の履き方、前後が反対でした^^;
僕は最近の人でも若い人でもないような気がしますが、
ふんどしは全くの初体験!
前後逆で手術室に行かなくてホントに良かった~(笑)
これでようやくスタンバイ完了!

この日は昼食が無かったのでしばらく点滴をしながら読書
予定通り13時過ぎにお迎えが来ました。
同じ病室の方に軽く挨拶して自分でストレッチャーに上がって出発です。
自分でも意外でしたが軽口が言えるほど落ち着いていました。
ストレッチャーを押してくれた看護師さんたちや付き添いの嫁とは手術室の前でお別れ・・・
自動ドアが開き進んでいくとさらにいくつかの手術室に分かれていました。
寝たまま麻酔医の検診を受けるためしばらく待機・・・
「お腹空いた~?」
「気が付いたらもうお部屋に戻ってるからね!」
いろいろな人たちがリラックスさせようと声を掛けてくれます。
自動ドアが開いてさらに奥の手術室へ進みました。
綺麗な手術室だな~
ひんやりしていてふんどしに手術着だけの自分にはちょっと肌寒い
おなじみのライトはちょっと洒落ている!
執刀医である職人さんはまだ見当たりません。
そうこうしているうちに口にマスクが当てられました。
「まだ酸素だけですよ~」と麻酔の先生
麻酔に抗ってみる努力をしようと思いました。
もちろん本当に麻酔に掛からなかったりしたら困るのですが
どのくらい麻酔に掛からずにいられるのか自分を試してみたい・・・
「それではお薬流しますね~」
表現しようのない溶剤のような匂いがマスクの中を漂い始めました。
その時僕は手術室天井近くのダクトグリルを見ていました。
それがぼわ~んと壊れたTV映像みたいに歪み・・・
見事に秒殺されました。
おそらく5秒はもたなかったように思います。
恐るべし全身麻酔!
手術中の時間は”無”です。
夢も見なければ時間も感じませんでした。
・・・次の瞬間、
「Tanuさん、Tanuさん」
「お疲れ様!」
自分の周りで何人かが声を掛けていることに気がつきました。
まだ状況が理解できず目も開けられません。
うっすら天井の青い蛍光灯の光が見えたと思ったら・・・
痛~!
こんな痛さがこの世にあるのかと思いました。
肩から上が爆破されたか、それとも筋肉むき出しにされて塩コショウを振ってからペンチで挟まれているんじゃないかと思ったくらい!
(・・・ちょっと大げさ)
酸素マスク越しに「痛い!寒い!」
泣きそうな声で言ったように覚えています。
その後「電気毛布、電気毛布」という声が聞こえて何か暖かいものが身体に被せられたことを・・・
そこからまたすぐに意識がなくなりました。
麻酔がまだ残ってたのかな?それとも痛さで気を失ったのでしょうか。
単純に寝不足かな~?^^;
手術室から戻ってきたのが17時15分だったそうなので手術は4時間弱
それからまたすぐ眠ってしまい目が本格的に覚めたのは19時50分、
嫁はまだ付き添ってくれていました。
・・・おしっこしたい!
少しずつ状況が分かるようになってきました。
体中いろいろなコードが繋がっています。
そういえば尿道には管が入れられているのでおしっこの心配はないはず・・・ そう思って探ってみると管がありません。
麻酔から覚める前に抜いてくれたようです。
”抜くときに痛い”という評判を聞かされていたので麻酔中に抜いてくれたのは有り難かったのですが、ここからがまた大変でした。
看護師さんが尿瓶を用意してくれたのですが、まったく力が入りません。
仰向けはさすがに難しいと思い自力でなんとか横向きになったのですが、やっぱり力が入らない!
おしっこってどうやってするのか分からない・・・
昼過ぎから待ち続けた嫁を早く家に帰らせてあげたいところですが、
おしっこが何とかなるのを見届けるまで、というのでさらに焦ります。
手術室に入ってからすでに7時間が経ち、ようやく意識がはっきりしたと思ったら尿瓶抱えて悶えるダメなおっちゃん・・・(-_-;)
それから2時間近く汗だくになりながら格闘し、
なんとかおしっこを出すことに成功!
その間は手術後の痛みもちょっと忘れていました(笑)
ようやく嫁も帰宅することができて長い1日が終わりました。
しかしここからが長い夜の始まりです。
当日は起床時間より30分早い5時30分に目が覚めてしまいました。
・・・やっぱり多少は緊張していたのかな?
この日の体調、熱は下がったものの昨日からの頭痛・腰痛は未だ続いていて、握力は左右ともに30kg台、ひどい痛みはなし。
本日の朝食
具無しの味噌汁にジュース、それにお茶がそれぞれ100ccずつ
ここから先は絶飲食、お腹を空っぽにします。
昨晩飲んだ下剤効果がなかなか現れなくて浣腸される危機が迫っていましたが、そちらは何とかクリア!(笑)
10時過ぎより手術の術前説明
・現在の頚部脊髄圧迫を取り除くために、全身麻酔下にて第2または第3から第7頚椎までの脊髄後方部分を切離し拡大形成を行う。
・手術後は現在の神経症状のほとんどは取れる見込み、ただしすでに神経が障害されている部分については後遺症として残る可能性もある。
・手術時の危険性として、神経損傷、出血、感染症、副作用、血栓症など
どのみち”まな板の上のメバルさん”です^^;
職人さんを信じて同意書に僕と嫁2人でサインしました。
「それでは13時過ぎには手術室へお呼びできると思います!」
先生にそう言われて一旦病室に戻りました。
この日から両腕、ツイン点滴受け入れ態勢
お昼前、手術衣に着替えて血栓防止用の弾力性ストッキングを装着
準備着々だったのですが、
用意されていた着替えが本来の手術着とは違っていたことが分かり
もう一度着替えることに・・・
点滴中にどうやって着替えるの?・・・と思いましたが、看護師さんが腕と一緒に袖口から点滴容器をするする通して無事お色直し完了!
最後にT字帯(要するにふんどし)を装着するのみとなったのですが、
これがどうしてもしっくりしなくてベッドの上でジタバタ焦っていたところに
ヘルパーさんがひょっこり顔を出してくれました。
本来最も見せたくない場面ではありましたがもうそんなことを言っていられる余裕もなく、お願いして正しく履かせて頂きました。
ヘルパーさん曰く
「最近の若い人はふんどしの履き方知らないのね~♪」とニッコリ
実は僕の履き方、前後が反対でした^^;
僕は最近の人でも若い人でもないような気がしますが、
ふんどしは全くの初体験!
前後逆で手術室に行かなくてホントに良かった~(笑)
これでようやくスタンバイ完了!
この日は昼食が無かったのでしばらく点滴をしながら読書
「神々の山嶺(上)」 夢枕獏 (集英社文庫)
予定通り13時過ぎにお迎えが来ました。
同じ病室の方に軽く挨拶して自分でストレッチャーに上がって出発です。
自分でも意外でしたが軽口が言えるほど落ち着いていました。
ストレッチャーを押してくれた看護師さんたちや付き添いの嫁とは手術室の前でお別れ・・・
自動ドアが開き進んでいくとさらにいくつかの手術室に分かれていました。
寝たまま麻酔医の検診を受けるためしばらく待機・・・
「お腹空いた~?」
「気が付いたらもうお部屋に戻ってるからね!」
いろいろな人たちがリラックスさせようと声を掛けてくれます。
自動ドアが開いてさらに奥の手術室へ進みました。
綺麗な手術室だな~
ひんやりしていてふんどしに手術着だけの自分にはちょっと肌寒い
おなじみのライトはちょっと洒落ている!
執刀医である職人さんはまだ見当たりません。
そうこうしているうちに口にマスクが当てられました。
「まだ酸素だけですよ~」と麻酔の先生
麻酔に抗ってみる努力をしようと思いました。
もちろん本当に麻酔に掛からなかったりしたら困るのですが
どのくらい麻酔に掛からずにいられるのか自分を試してみたい・・・
「それではお薬流しますね~」
表現しようのない溶剤のような匂いがマスクの中を漂い始めました。
その時僕は手術室天井近くのダクトグリルを見ていました。
それがぼわ~んと壊れたTV映像みたいに歪み・・・
見事に秒殺されました。
おそらく5秒はもたなかったように思います。
恐るべし全身麻酔!
手術中の時間は”無”です。
夢も見なければ時間も感じませんでした。
・・・次の瞬間、
「Tanuさん、Tanuさん」
「お疲れ様!」
自分の周りで何人かが声を掛けていることに気がつきました。
まだ状況が理解できず目も開けられません。
うっすら天井の青い蛍光灯の光が見えたと思ったら・・・

こんな痛さがこの世にあるのかと思いました。
肩から上が爆破されたか、それとも筋肉むき出しにされて塩コショウを振ってからペンチで挟まれているんじゃないかと思ったくらい!
(・・・ちょっと大げさ)
酸素マスク越しに「痛い!寒い!」
泣きそうな声で言ったように覚えています。
その後「電気毛布、電気毛布」という声が聞こえて何か暖かいものが身体に被せられたことを・・・
そこからまたすぐに意識がなくなりました。
麻酔がまだ残ってたのかな?それとも痛さで気を失ったのでしょうか。
単純に寝不足かな~?^^;
手術室から戻ってきたのが17時15分だったそうなので手術は4時間弱
それからまたすぐ眠ってしまい目が本格的に覚めたのは19時50分、
嫁はまだ付き添ってくれていました。
・・・おしっこしたい!
少しずつ状況が分かるようになってきました。
体中いろいろなコードが繋がっています。
そういえば尿道には管が入れられているのでおしっこの心配はないはず・・・ そう思って探ってみると管がありません。
麻酔から覚める前に抜いてくれたようです。
”抜くときに痛い”という評判を聞かされていたので麻酔中に抜いてくれたのは有り難かったのですが、ここからがまた大変でした。
看護師さんが尿瓶を用意してくれたのですが、まったく力が入りません。
仰向けはさすがに難しいと思い自力でなんとか横向きになったのですが、やっぱり力が入らない!
おしっこってどうやってするのか分からない・・・
昼過ぎから待ち続けた嫁を早く家に帰らせてあげたいところですが、
おしっこが何とかなるのを見届けるまで、というのでさらに焦ります。
手術室に入ってからすでに7時間が経ち、ようやく意識がはっきりしたと思ったら尿瓶抱えて悶えるダメなおっちゃん・・・(-_-;)
それから2時間近く汗だくになりながら格闘し、
なんとかおしっこを出すことに成功!
その間は手術後の痛みもちょっと忘れていました(笑)
ようやく嫁も帰宅することができて長い1日が終わりました。
しかしここからが長い夜の始まりです。
Posted by TanuCORO at 15:45│Comments(0)
│頚椎治療日記
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