2010年03月31日
入院3日目(手術当日)
もう手術を怖いと思う気持ちはありませんでしたが、
当日は起床時間より30分早い5時30分に目が覚めてしまいました。
・・・やっぱり多少は緊張していたのかな?
この日の体調、熱は下がったものの昨日からの頭痛・腰痛は未だ続いていて、握力は左右ともに30kg台、ひどい痛みはなし。
本日の朝食

ここから先は絶飲食、お腹を空っぽにします。
昨晩飲んだ下剤効果がなかなか現れなくて浣腸される危機が迫っていましたが、そちらは何とかクリア!(笑)
10時過ぎより手術の術前説明
・現在の頚部脊髄圧迫を取り除くために、全身麻酔下にて第2または第3から第7頚椎までの脊髄後方部分を切離し拡大形成を行う。
・手術後は現在の神経症状のほとんどは取れる見込み、ただしすでに神経が障害されている部分については後遺症として残る可能性もある。
・手術時の危険性として、神経損傷、出血、感染症、副作用、血栓症など
どのみち”まな板の上のメバルさん”です^^;
職人さんを信じて同意書に僕と嫁2人でサインしました。
「それでは13時過ぎには手術室へお呼びできると思います!」
先生にそう言われて一旦病室に戻りました。

お昼前、手術衣に着替えて血栓防止用の弾力性ストッキングを装着

準備着々だったのですが、
用意されていた着替えが本来の手術着とは違っていたことが分かり
もう一度着替えることに・・・
点滴中にどうやって着替えるの?・・・と思いましたが、看護師さんが腕と一緒に袖口から点滴容器をするする通して無事お色直し完了!
最後にT字帯(要するにふんどし)を装着するのみとなったのですが、
これがどうしてもしっくりしなくてベッドの上でジタバタ焦っていたところに
ヘルパーさんがひょっこり顔を出してくれました。
本来最も見せたくない場面ではありましたがもうそんなことを言っていられる余裕もなく、お願いして正しく履かせて頂きました。
ヘルパーさん曰く
「最近の若い人はふんどしの履き方知らないのね~♪」とニッコリ
実は僕の履き方、前後が反対でした^^;
僕は最近の人でも若い人でもないような気がしますが、
ふんどしは全くの初体験!
前後逆で手術室に行かなくてホントに良かった~(笑)
これでようやくスタンバイ完了!

この日は昼食が無かったのでしばらく点滴をしながら読書
予定通り13時過ぎにお迎えが来ました。
同じ病室の方に軽く挨拶して自分でストレッチャーに上がって出発です。
自分でも意外でしたが軽口が言えるほど落ち着いていました。
ストレッチャーを押してくれた看護師さんたちや付き添いの嫁とは手術室の前でお別れ・・・
自動ドアが開き進んでいくとさらにいくつかの手術室に分かれていました。
寝たまま麻酔医の検診を受けるためしばらく待機・・・
「お腹空いた~?」
「気が付いたらもうお部屋に戻ってるからね!」
いろいろな人たちがリラックスさせようと声を掛けてくれます。
自動ドアが開いてさらに奥の手術室へ進みました。
綺麗な手術室だな~
ひんやりしていてふんどしに手術着だけの自分にはちょっと肌寒い
おなじみのライトはちょっと洒落ている!
執刀医である職人さんはまだ見当たりません。
そうこうしているうちに口にマスクが当てられました。
「まだ酸素だけですよ~」と麻酔の先生
麻酔に抗ってみる努力をしようと思いました。
もちろん本当に麻酔に掛からなかったりしたら困るのですが
どのくらい麻酔に掛からずにいられるのか自分を試してみたい・・・
「それではお薬流しますね~」
表現しようのない溶剤のような匂いがマスクの中を漂い始めました。
その時僕は手術室天井近くのダクトグリルを見ていました。
それがぼわ~んと壊れたTV映像みたいに歪み・・・
見事に秒殺されました。
おそらく5秒はもたなかったように思います。
恐るべし全身麻酔!
手術中の時間は”無”です。
夢も見なければ時間も感じませんでした。
・・・次の瞬間、
「Tanuさん、Tanuさん」
「お疲れ様!」
自分の周りで何人かが声を掛けていることに気がつきました。
まだ状況が理解できず目も開けられません。
うっすら天井の青い蛍光灯の光が見えたと思ったら・・・
痛~!
こんな痛さがこの世にあるのかと思いました。
肩から上が爆破されたか、それとも筋肉むき出しにされて塩コショウを振ってからペンチで挟まれているんじゃないかと思ったくらい!
(・・・ちょっと大げさ)
酸素マスク越しに「痛い!寒い!」
泣きそうな声で言ったように覚えています。
その後「電気毛布、電気毛布」という声が聞こえて何か暖かいものが身体に被せられたことを・・・
そこからまたすぐに意識がなくなりました。
麻酔がまだ残ってたのかな?それとも痛さで気を失ったのでしょうか。
単純に寝不足かな~?^^;
手術室から戻ってきたのが17時15分だったそうなので手術は4時間弱
それからまたすぐ眠ってしまい目が本格的に覚めたのは19時50分、
嫁はまだ付き添ってくれていました。
・・・おしっこしたい!
少しずつ状況が分かるようになってきました。
体中いろいろなコードが繋がっています。
そういえば尿道には管が入れられているのでおしっこの心配はないはず・・・ そう思って探ってみると管がありません。
麻酔から覚める前に抜いてくれたようです。
”抜くときに痛い”という評判を聞かされていたので麻酔中に抜いてくれたのは有り難かったのですが、ここからがまた大変でした。
看護師さんが尿瓶を用意してくれたのですが、まったく力が入りません。
仰向けはさすがに難しいと思い自力でなんとか横向きになったのですが、やっぱり力が入らない!
おしっこってどうやってするのか分からない・・・
昼過ぎから待ち続けた嫁を早く家に帰らせてあげたいところですが、
おしっこが何とかなるのを見届けるまで、というのでさらに焦ります。
手術室に入ってからすでに7時間が経ち、ようやく意識がはっきりしたと思ったら尿瓶抱えて悶えるダメなおっちゃん・・・(-_-;)
それから2時間近く汗だくになりながら格闘し、
なんとかおしっこを出すことに成功!
その間は手術後の痛みもちょっと忘れていました(笑)
ようやく嫁も帰宅することができて長い1日が終わりました。
しかしここからが長い夜の始まりです。
当日は起床時間より30分早い5時30分に目が覚めてしまいました。
・・・やっぱり多少は緊張していたのかな?
この日の体調、熱は下がったものの昨日からの頭痛・腰痛は未だ続いていて、握力は左右ともに30kg台、ひどい痛みはなし。
本日の朝食
具無しの味噌汁にジュース、それにお茶がそれぞれ100ccずつ
ここから先は絶飲食、お腹を空っぽにします。
昨晩飲んだ下剤効果がなかなか現れなくて浣腸される危機が迫っていましたが、そちらは何とかクリア!(笑)
10時過ぎより手術の術前説明
・現在の頚部脊髄圧迫を取り除くために、全身麻酔下にて第2または第3から第7頚椎までの脊髄後方部分を切離し拡大形成を行う。
・手術後は現在の神経症状のほとんどは取れる見込み、ただしすでに神経が障害されている部分については後遺症として残る可能性もある。
・手術時の危険性として、神経損傷、出血、感染症、副作用、血栓症など
どのみち”まな板の上のメバルさん”です^^;
職人さんを信じて同意書に僕と嫁2人でサインしました。
「それでは13時過ぎには手術室へお呼びできると思います!」
先生にそう言われて一旦病室に戻りました。
この日から両腕、ツイン点滴受け入れ態勢
お昼前、手術衣に着替えて血栓防止用の弾力性ストッキングを装着
準備着々だったのですが、
用意されていた着替えが本来の手術着とは違っていたことが分かり
もう一度着替えることに・・・
点滴中にどうやって着替えるの?・・・と思いましたが、看護師さんが腕と一緒に袖口から点滴容器をするする通して無事お色直し完了!
最後にT字帯(要するにふんどし)を装着するのみとなったのですが、
これがどうしてもしっくりしなくてベッドの上でジタバタ焦っていたところに
ヘルパーさんがひょっこり顔を出してくれました。
本来最も見せたくない場面ではありましたがもうそんなことを言っていられる余裕もなく、お願いして正しく履かせて頂きました。
ヘルパーさん曰く
「最近の若い人はふんどしの履き方知らないのね~♪」とニッコリ
実は僕の履き方、前後が反対でした^^;
僕は最近の人でも若い人でもないような気がしますが、
ふんどしは全くの初体験!
前後逆で手術室に行かなくてホントに良かった~(笑)
これでようやくスタンバイ完了!
この日は昼食が無かったのでしばらく点滴をしながら読書
「神々の山嶺(上)」 夢枕獏 (集英社文庫)
予定通り13時過ぎにお迎えが来ました。
同じ病室の方に軽く挨拶して自分でストレッチャーに上がって出発です。
自分でも意外でしたが軽口が言えるほど落ち着いていました。
ストレッチャーを押してくれた看護師さんたちや付き添いの嫁とは手術室の前でお別れ・・・
自動ドアが開き進んでいくとさらにいくつかの手術室に分かれていました。
寝たまま麻酔医の検診を受けるためしばらく待機・・・
「お腹空いた~?」
「気が付いたらもうお部屋に戻ってるからね!」
いろいろな人たちがリラックスさせようと声を掛けてくれます。
自動ドアが開いてさらに奥の手術室へ進みました。
綺麗な手術室だな~
ひんやりしていてふんどしに手術着だけの自分にはちょっと肌寒い
おなじみのライトはちょっと洒落ている!
執刀医である職人さんはまだ見当たりません。
そうこうしているうちに口にマスクが当てられました。
「まだ酸素だけですよ~」と麻酔の先生
麻酔に抗ってみる努力をしようと思いました。
もちろん本当に麻酔に掛からなかったりしたら困るのですが
どのくらい麻酔に掛からずにいられるのか自分を試してみたい・・・
「それではお薬流しますね~」
表現しようのない溶剤のような匂いがマスクの中を漂い始めました。
その時僕は手術室天井近くのダクトグリルを見ていました。
それがぼわ~んと壊れたTV映像みたいに歪み・・・
見事に秒殺されました。
おそらく5秒はもたなかったように思います。
恐るべし全身麻酔!
手術中の時間は”無”です。
夢も見なければ時間も感じませんでした。
・・・次の瞬間、
「Tanuさん、Tanuさん」
「お疲れ様!」
自分の周りで何人かが声を掛けていることに気がつきました。
まだ状況が理解できず目も開けられません。
うっすら天井の青い蛍光灯の光が見えたと思ったら・・・

こんな痛さがこの世にあるのかと思いました。
肩から上が爆破されたか、それとも筋肉むき出しにされて塩コショウを振ってからペンチで挟まれているんじゃないかと思ったくらい!
(・・・ちょっと大げさ)
酸素マスク越しに「痛い!寒い!」
泣きそうな声で言ったように覚えています。
その後「電気毛布、電気毛布」という声が聞こえて何か暖かいものが身体に被せられたことを・・・
そこからまたすぐに意識がなくなりました。
麻酔がまだ残ってたのかな?それとも痛さで気を失ったのでしょうか。
単純に寝不足かな~?^^;
手術室から戻ってきたのが17時15分だったそうなので手術は4時間弱
それからまたすぐ眠ってしまい目が本格的に覚めたのは19時50分、
嫁はまだ付き添ってくれていました。
・・・おしっこしたい!
少しずつ状況が分かるようになってきました。
体中いろいろなコードが繋がっています。
そういえば尿道には管が入れられているのでおしっこの心配はないはず・・・ そう思って探ってみると管がありません。
麻酔から覚める前に抜いてくれたようです。
”抜くときに痛い”という評判を聞かされていたので麻酔中に抜いてくれたのは有り難かったのですが、ここからがまた大変でした。
看護師さんが尿瓶を用意してくれたのですが、まったく力が入りません。
仰向けはさすがに難しいと思い自力でなんとか横向きになったのですが、やっぱり力が入らない!
おしっこってどうやってするのか分からない・・・
昼過ぎから待ち続けた嫁を早く家に帰らせてあげたいところですが、
おしっこが何とかなるのを見届けるまで、というのでさらに焦ります。
手術室に入ってからすでに7時間が経ち、ようやく意識がはっきりしたと思ったら尿瓶抱えて悶えるダメなおっちゃん・・・(-_-;)
それから2時間近く汗だくになりながら格闘し、
なんとかおしっこを出すことに成功!
その間は手術後の痛みもちょっと忘れていました(笑)
ようやく嫁も帰宅することができて長い1日が終わりました。
しかしここからが長い夜の始まりです。
2010年03月30日
入院2日目(手術前日)
初めて迎える病院の朝は6時が起床時間、
検温して看護師さんが容態を確認しに廻って来るのを待ちます。
手術を翌日に控え頚椎からくる症状は比較的軽いのですが・・・
前日の造影剤検査の影響なのか朝からかなりきつい頭痛と微熱、
それから腰(造影剤を注射した部分周辺)がかなり痛みました。
ただ吐き気はなかったのでご飯はほぼ完食。
午前中は回診と手術時に履く弾力性ストッキングの確認、
それから看護師さんと別室にて手術についての説明を・・・
・手術前の心得(飲食とかトイレとか)
・手術日のスケジュール
・手術後リハビリの体操の実践(腕だけのラジオ体操みたいな感じ)
・ベッドからの起き上がり方と寝方の練習(これが最も重要でした)
一通り終わったところで、
「午後から毛を剃るからね♪」
茶目っ気タップリの看護師さんがちょっと楽しそう!
入院前に床屋さんで短めに刈り上げてもらったつもりだったのですが
そんな程度ではまだまだ不足のようです。
午後、茶目っ気看護師さんに連れられてお風呂へ
お風呂場の椅子に座ったところで看護師さんのバリカンがスイッチON!
思い切りのよいバリカン捌きでバサバサ毛が落ちていきました(・_・;)
剃毛のあとは腕の点滴用針の部分をしっかりビニールで巻いてもらい入浴、この日を最後にしばらくお風呂に入ることは出来なくなります。
夜、吹雪の中を仕事帰りの嫁が見舞いに来てくれました。
デジカメを持参していたので早速頭の刈り具合をチェック、すると・・・


この日は寝る前に下剤を飲むように指示されました。
手術前にお腹をすっきりさせなければならないのです。
頭痛は結局終日続きました。
手術前夜の緊張みたいなものはあまり感じませんでしたが、なんとなく寝付けなくて消灯時間後、2時間ほど読書してから就寝しました。
検温して看護師さんが容態を確認しに廻って来るのを待ちます。
手術を翌日に控え頚椎からくる症状は比較的軽いのですが・・・
前日の造影剤検査の影響なのか朝からかなりきつい頭痛と微熱、
それから腰(造影剤を注射した部分周辺)がかなり痛みました。
ただ吐き気はなかったのでご飯はほぼ完食。
午前中は回診と手術時に履く弾力性ストッキングの確認、
それから看護師さんと別室にて手術についての説明を・・・
・手術前の心得(飲食とかトイレとか)
・手術日のスケジュール
・手術後リハビリの体操の実践(腕だけのラジオ体操みたいな感じ)
・ベッドからの起き上がり方と寝方の練習(これが最も重要でした)
一通り終わったところで、
「午後から毛を剃るからね♪」
茶目っ気タップリの看護師さんがちょっと楽しそう!
入院前に床屋さんで短めに刈り上げてもらったつもりだったのですが
そんな程度ではまだまだ不足のようです。
午後、茶目っ気看護師さんに連れられてお風呂へ
お風呂場の椅子に座ったところで看護師さんのバリカンがスイッチON!
思い切りのよいバリカン捌きでバサバサ毛が落ちていきました(・_・;)
剃毛のあとは腕の点滴用針の部分をしっかりビニールで巻いてもらい入浴、この日を最後にしばらくお風呂に入ることは出来なくなります。
夜、吹雪の中を仕事帰りの嫁が見舞いに来てくれました。
デジカメを持参していたので早速頭の刈り具合をチェック、すると・・・


・・・・・・・・・やられちゃったな(*゚▽゚*)
この日は寝る前に下剤を飲むように指示されました。
手術前にお腹をすっきりさせなければならないのです。
頭痛は結局終日続きました。
手術前夜の緊張みたいなものはあまり感じませんでしたが、なんとなく寝付けなくて消灯時間後、2時間ほど読書してから就寝しました。
「劒岳 点の記」 新田次郎 (文春文庫) 読了
2010年03月29日
入院初日(手術2日前)
生まれて初めての入院初日
お馬鹿なことにかつて入院生活にちょっとだけ憧れた事もありましたが
それは痛くも苦しくもなければ・・・という条件付きなんですよね^^;
暇つぶしグッズとしては壊れかけのiPodとRadio
そして本を持ち込むことにしました。

義父にクルマで送ってもらい嫁同伴にて病院へ
簡単な手続きの後、病棟の施設の説明を受けてから病室に入ります。
今回は7人部屋に入ることになったのですが最初感じる居心地の悪さ・・・
何せ他の患者さんは歩くのもやっとという容態の方が多いのに、僕の場合はかなり元気にベッドイン!
こいつは何をしにきたんだ?という風に思われていないかと・・・^^;
病室の方々への挨拶もそこそこに看護師さんからこれまた初体験である
点滴の準備

これで少し病人らしくなった気がする(笑)
しかし入院ビギナーの僕には針が何日も入れっ放しになっているこの状態はかなり気持ちが悪いです。
この日のメインイベントは
ミエログラフィー (脊髄腔造影)
検査着に着替えて検査室の台の上に乗り先生を待ちます。
手術よりきつかったとか
激しい頭痛と吐き気がしばらく続いたとか
ネットで知る限りは悪名高きこの検査・・・
台の上でそういうことを次々思い出してしまいなんとも嫌な時間
そして先生が登場
台の上で横を向き念入りに消毒をされた後、腰椎から注射で造影剤を注入
・・・思ったほど痛くない! さすが職人 (゚ー^*)d Good job♪
造影剤注入後はうつぶせになり台が傾き頭がどんどん下がっていきます。
一応両手でヒモを握りずり落ちないようにしていますが、先生も頭と肩を支えてくれたので安心! その状態で何度かX線撮影。
ストレッチャーが横付けされそれにゴロゴロ乗り移って、今度はCTへ移動
撮影が済むと再度ストレッチャーに寝かされ病室まで運んでくれました。
マイベッドに帰ってきたのはお昼前の11時過ぎ
すぐに点滴が開始されるとともに8時間の安静が言い渡されました。
19時過ぎまでは歩くどころか起き上がることも禁止です。
8時間もつだろうか?と思っていたのがトイレ
当然もつ訳はなくあっという間に尿意の波が押し寄せてきました(・_・;)
(恐らく造影剤を早く体外に出すために)点滴がどんどん入ってくるので水分はあまり取っていなくてもすぐに尿意を催してしまいますが、トイレへ行くことは許されていません。
となると、またまた初体験 ”シ・ビ・ン” の出番
これ以上新たな体験は遠慮しておきたかったのですがもう選択の余地がありません。
寝ている状態での尿瓶、最初は力の入れ加減が分からずなかなか出せなかったのですが、慣れてくるとちょっと快感かも♪(笑)
その後はナースコールを押して、
「おしっこ出たから持って行って~!!」
などと言うことができれば無問題なのですが、
入院ビギナーの上A型である僕にそんなことを言えるわけもなく
次の尿意までに看護師さんが傍を通りがかる偶然を待ちわびる
常におしっこのことを考えていた長い8時間でした。
夕方まで付き合ってくれていた嫁も帰ったところで、本格的に読書開始
ようやくベットから起きることが許された19時過ぎ
幸い頭痛や吐き気に襲われることもなく洗顔やトイレを済ませました。
洗面所で同じ病室で車椅子を使われている方とちょっとお話
この方は少々入院期間が長くなっているのでかなりの情報通
僕と同じ手術を受けた人の様子も複数見られているのでいろいろ伺うことが出来ました。
そして話は僕の執刀医のことになって・・・
「あの先生、難しい手術もさらっと簡単に言うよね~」
僕とまったく同じ印象をお持ちだったので変に共感してしまい、
盛り上がりそうになりましたが・・・
病院の夜は早いのです。
21時には消灯です。
しばらくはランプを頼りに本を読んでいましたが、あまりにも初体験が多かった入院初日、すぐに疲れてしまい寝てしまいました。
お馬鹿なことにかつて入院生活にちょっとだけ憧れた事もありましたが
それは痛くも苦しくもなければ・・・という条件付きなんですよね^^;
暇つぶしグッズとしては壊れかけのiPodとRadio
そして本を持ち込むことにしました。
義父にクルマで送ってもらい嫁同伴にて病院へ
簡単な手続きの後、病棟の施設の説明を受けてから病室に入ります。
今回は7人部屋に入ることになったのですが最初感じる居心地の悪さ・・・
何せ他の患者さんは歩くのもやっとという容態の方が多いのに、僕の場合はかなり元気にベッドイン!
こいつは何をしにきたんだ?という風に思われていないかと・・・^^;
病室の方々への挨拶もそこそこに看護師さんからこれまた初体験である
点滴の準備
これで少し病人らしくなった気がする(笑)
しかし入院ビギナーの僕には針が何日も入れっ放しになっているこの状態はかなり気持ちが悪いです。
この日のメインイベントは
ミエログラフィー (脊髄腔造影)
検査着に着替えて検査室の台の上に乗り先生を待ちます。
手術よりきつかったとか
激しい頭痛と吐き気がしばらく続いたとか
ネットで知る限りは悪名高きこの検査・・・
台の上でそういうことを次々思い出してしまいなんとも嫌な時間
そして先生が登場
台の上で横を向き念入りに消毒をされた後、腰椎から注射で造影剤を注入
・・・思ったほど痛くない! さすが職人 (゚ー^*)d Good job♪
造影剤注入後はうつぶせになり台が傾き頭がどんどん下がっていきます。
一応両手でヒモを握りずり落ちないようにしていますが、先生も頭と肩を支えてくれたので安心! その状態で何度かX線撮影。
ストレッチャーが横付けされそれにゴロゴロ乗り移って、今度はCTへ移動
撮影が済むと再度ストレッチャーに寝かされ病室まで運んでくれました。
マイベッドに帰ってきたのはお昼前の11時過ぎ
すぐに点滴が開始されるとともに8時間の安静が言い渡されました。
19時過ぎまでは歩くどころか起き上がることも禁止です。
8時間もつだろうか?と思っていたのがトイレ
当然もつ訳はなくあっという間に尿意の波が押し寄せてきました(・_・;)
(恐らく造影剤を早く体外に出すために)点滴がどんどん入ってくるので水分はあまり取っていなくてもすぐに尿意を催してしまいますが、トイレへ行くことは許されていません。
となると、またまた初体験 ”シ・ビ・ン” の出番
これ以上新たな体験は遠慮しておきたかったのですがもう選択の余地がありません。
寝ている状態での尿瓶、最初は力の入れ加減が分からずなかなか出せなかったのですが、慣れてくるとちょっと快感かも♪(笑)
その後はナースコールを押して、
「おしっこ出たから持って行って~!!」
などと言うことができれば無問題なのですが、
入院ビギナーの上A型である僕にそんなことを言えるわけもなく
次の尿意までに看護師さんが傍を通りがかる偶然を待ちわびる
常におしっこのことを考えていた長い8時間でした。
夕方まで付き合ってくれていた嫁も帰ったところで、本格的に読書開始
「劒岳 点の記」 新田次郎 (文春文庫)
ようやくベットから起きることが許された19時過ぎ
幸い頭痛や吐き気に襲われることもなく洗顔やトイレを済ませました。
洗面所で同じ病室で車椅子を使われている方とちょっとお話
この方は少々入院期間が長くなっているのでかなりの情報通
僕と同じ手術を受けた人の様子も複数見られているのでいろいろ伺うことが出来ました。
そして話は僕の執刀医のことになって・・・
「あの先生、難しい手術もさらっと簡単に言うよね~」
僕とまったく同じ印象をお持ちだったので変に共感してしまい、
盛り上がりそうになりましたが・・・
病院の夜は早いのです。
21時には消灯です。
しばらくはランプを頼りに本を読んでいましたが、あまりにも初体験が多かった入院初日、すぐに疲れてしまい寝てしまいました。
2010年03月28日
手術への迷い
◇1月
運転免許を持っている神奈川県民のほとんどはおそらく一度は訪れている

最寄の警察署では休日の免許更新ができないため訪れました。
そしてココに来るたびいつかはやらなければと思っていた献血・・・
(いつも献血車が止まっているんですよね)
今回は意を決して献血初挑戦です。
手術の前に血を見る練習をしようということで(笑)
かなりドキドキしたのですが献血自体はどうってこともなく終わり、
自分の血(400cc)がパックに貯まっていくのは正直あまりいい気持ちしませんでしたが、この程度のことで誰かの役に立つのなら今までもっとやっておけば良かったと後悔
今後は定期的に血抜きすることにしよう!^^;
一方、先月まであれほど苦しんでいた肩と腕の痛みは大分治まってきていました。
◇2月
「今シーズンはパス!」と先生に言われていたSKIですが、
手術を待たされていることもあって結局7回行ってしまいました。
最初の1~2回は恐怖感と右腕の痺れがきつくて何度も休まないと滑れませんでしたが、回を重ねているうちにいつしかほとんどのコースをノンストップで滑るようになっていました。
通常時の痛みはほとんどなく
痺れは右手の人差し指くらい
ただし、首を大きく曲げると右腕全体がビリビリと痺れ、そして首からくる偏頭痛が多くなったような気がします。
症状が軽くなるのは有り難い事ですがこうなってしまうと・・・
ある日は手術を決めたのは早計だったかと後悔し
ある日は手術の決断は間違ってなかったと日替わりで気分が揺れます。
会社も普通に行ってるしSKIも人並みに滑っている。
握力も落ちたとはいえ左右40kg前後あれば生活には支障ない
おとなしく暮らすのであればもしかしたら手術をしないでも一生過せるかもしれない・・・
自分のおとなしくしていられない部分としては冬場のSKI
今使っているのは身長とほぼ同じ長さのカービングスキーですが、
以前の長いスキー板に比べると簡単に気持ち良い滑りが出来ます。
ただこの板を使うと時々自分の技術・体力を超えた滑りになってしまうことがあって、恩恵と同時に手痛いしっぺ返しを食らうことがあります。
嫁が悲鳴を上げるような転び方、最近増えたような
バイクでいうハイサイドみたいな、頭を叩きつけられるような転び方
ちょっと前にはゴーグルを割ってしまったこともあったし・・・
今の首の状態でこういう転び方するとどうなっちゃうのかな~?
SKIという趣味を続けるためには安心して転べる身体が必要、
そのためにも手術はやっておくべきなのかな?
◇手術前検査
手術予定日3週間前、全身麻酔適応可否の内科的検診を受けました。
久しぶりにお会いした先生には今シーズン7回SKIに行き週末の夜はちょくちょくメバル釣りに行って冬をエンジョイしています!
・・・などとは間違っても言えずおとなしく病人のフリをしていました^^;
この時が手術をやめるのであればラストチャンスかなとは思いましたが、
「予定通りお願いします!」
その後はやり残しをひとつずつ片付けました。
当面の仕事の引継ぎ
冬タイヤの交換、スキーキャリアの取り外し
(力仕事はしばらくできなくなりそうなので)
今シーズン初バス釣行
メバル釣行
いよいよ後戻りはできなくなりました。
運転免許を持っている神奈川県民のほとんどはおそらく一度は訪れている
二俣川の免許センター
最寄の警察署では休日の免許更新ができないため訪れました。
そしてココに来るたびいつかはやらなければと思っていた献血・・・
(いつも献血車が止まっているんですよね)
今回は意を決して献血初挑戦です。
手術の前に血を見る練習をしようということで(笑)
かなりドキドキしたのですが献血自体はどうってこともなく終わり、
自分の血(400cc)がパックに貯まっていくのは正直あまりいい気持ちしませんでしたが、この程度のことで誰かの役に立つのなら今までもっとやっておけば良かったと後悔
今後は定期的に血抜きすることにしよう!^^;
一方、先月まであれほど苦しんでいた肩と腕の痛みは大分治まってきていました。
◇2月
「今シーズンはパス!」と先生に言われていたSKIですが、
手術を待たされていることもあって結局7回行ってしまいました。
最初の1~2回は恐怖感と右腕の痺れがきつくて何度も休まないと滑れませんでしたが、回を重ねているうちにいつしかほとんどのコースをノンストップで滑るようになっていました。
通常時の痛みはほとんどなく
痺れは右手の人差し指くらい
ただし、首を大きく曲げると右腕全体がビリビリと痺れ、そして首からくる偏頭痛が多くなったような気がします。
症状が軽くなるのは有り難い事ですがこうなってしまうと・・・
ある日は手術を決めたのは早計だったかと後悔し
ある日は手術の決断は間違ってなかったと日替わりで気分が揺れます。
会社も普通に行ってるしSKIも人並みに滑っている。
握力も落ちたとはいえ左右40kg前後あれば生活には支障ない
おとなしく暮らすのであればもしかしたら手術をしないでも一生過せるかもしれない・・・
自分のおとなしくしていられない部分としては冬場のSKI
今使っているのは身長とほぼ同じ長さのカービングスキーですが、
以前の長いスキー板に比べると簡単に気持ち良い滑りが出来ます。
ただこの板を使うと時々自分の技術・体力を超えた滑りになってしまうことがあって、恩恵と同時に手痛いしっぺ返しを食らうことがあります。
嫁が悲鳴を上げるような転び方、最近増えたような
バイクでいうハイサイドみたいな、頭を叩きつけられるような転び方
ちょっと前にはゴーグルを割ってしまったこともあったし・・・
今の首の状態でこういう転び方するとどうなっちゃうのかな~?
SKIという趣味を続けるためには安心して転べる身体が必要、
そのためにも手術はやっておくべきなのかな?
◇手術前検査
手術予定日3週間前、全身麻酔適応可否の内科的検診を受けました。
久しぶりにお会いした先生には今シーズン7回SKIに行き週末の夜はちょくちょくメバル釣りに行って冬をエンジョイしています!
・・・などとは間違っても言えずおとなしく病人のフリをしていました^^;
この時が手術をやめるのであればラストチャンスかなとは思いましたが、
「予定通りお願いします!」
その後はやり残しをひとつずつ片付けました。
当面の仕事の引継ぎ
冬タイヤの交換、スキーキャリアの取り外し
(力仕事はしばらくできなくなりそうなので)
今シーズン初バス釣行
メバル釣行
いよいよ後戻りはできなくなりました。
2010年03月27日
手術? ~2009年冬
◇12月初旬
紹介状を握りしめさらに別の病院へ
今度は入院施設、CT・MRIなども整ったやや大きな整形外科病院です。
診察を待っていると他の人たちは普段着で診察室に入っているのに、僕の場合はまず別の部屋に呼ばれてそこでいきなりパンツ1枚にされ(・_・;)
そして検査着に着替えさせられてからようやく診察室へ
ドアを開けた瞬間、
「手術の覚悟は出来てますか?」
「え?え?」
ネットで調べる限りはちょっと偉そうな先生(実際偉いと思いますが)
いきなり言葉で僕の首をバッサリと(笑)
そして先生はさっさと全身をくまなく調べ始めました。
一通り調べが終わった後、MRI画像を映し出すモニターの前にて
画面をクリックして頚椎に番号を表示し僕の首に起こっていることを簡潔に分かりやすく説明してくれました。
神経が圧迫されるとどのようなことが起こるか、
この状態で首に大きな衝撃が掛かるとどのようなリスクがあるか
根本的な解決としては外科手術しかないと考えられる等・・・
この先生、とにかく言うことに迷いがありません。
回りくどいことは一切言わずにこちらの質問はほぼ即答
試しSKIについて訪ねてみました。
「今シーズンはパス!来シーズンはOK!」
本当に無駄を言わない先生の返事はたったこれだけだったのですが、
まあそれで充分でした。
”来季は心配要らないよ!”という雰囲気は充分伝わりました。
頚椎はそれなりに難しい手術のはずですが、とげを抜くみたいにさらりと簡単に言ってしまうこの先生は職人さんそのものに見えてきました。
家族と相談した上でもう一度伺うこととして病院を後にしました。
◇12月中旬
まだ自分自身手術はかなり迷っていましたし、他の病院での見解も当然聞いておくべきだと思っていましたが、まずは嫁同伴で再び同じ先生のもとへ相談に伺いました。
手術をするリスク
手術をしないリスク
手術の費用
(健康保険に入っていないと絶望的金額^^;)
手術の方法
(僕の場合は首の後方から行う椎弓形成術)
入院期間と復帰について
手術は現在予約待ちのため早くても3月になってしまうこと
一通り説明を受けました。
この頃には僕もかなりネットなどで調べていて、いろいろな手術法そして椎弓形成術がどういうものかはある程度理解していました。
しかしこの先生が行う手術は一般的に紹介されている方法と少し違い、素人目にはどう考えても大掛かりな施術
・・・なのに手術翌日から頚椎カラー(首を支える保護具)も無しに歩行可能、そして順調であれば2週間ほどで退院できると言うのです。
この先生はもしかしたら魔法を使うのかもしれない
・・・と思ったわけでもないのですが、自分の中では決意が固りました。
”もし手術をするならこの先生にお願いしよう!”
それは先生が時おりみせる表情、
お人柄が出ていて100%信頼しても良いと思えてしまったのです。
もし身内に同じような事が起こったら絶対にセカンドオピニオンをすすめると思います。
一人の先生の判断だけではやはり怖い・・・
しかし僕自身は直感で決めてしまいました。
あとは(手術の)タイミングだけ・・・
少し気持ちが吹っ切れたところで病院帰りに夕マズメの海に行きました。
せっかく半日休暇を取っていたし、いつまでも沈んではいられません。
そして・・・
嫁に圧倒的な差をつけられたとても悲しい釣行となってしまいました(笑)
◇クリスマスイブ
会社をお昼で上がり病院へ向かっていました。
先生ともう一度お話しようと思って・・・
クリスマスケーキを売り出す準備があちこちで行われているのを横目に、電車・バスを乗り継ぎ病院がどんどん近づきます。
しかしまだ先生と何を話そうとしているのか全く決まっていませんでした。
待合室で呼び出しを待つ間ですらまだ迷っていていつもはうんざり感じる長い待ち時間がこの日に限っては有り難かった・・・
しかしとうとう呼びだされて気持ちが固まらないまま診察室へ
職人さんに
「え~っと、どうするんでしたっけ?」と聞かれて
「先生の手術をお願いしようと思っています。」
思わず口が滑ったという感じでついつい言ってしまった!
言ってしまってからなんだか変な汗が出てきました(・_・;)
先生は壁に掛かった小さなカレンダーを見て入院日と手術日を提案してきました。約2.5ヵ月後でした。
「その日で結構です!」
そういうと先生はそのカレンダーに小さく書き込みをしていました。
”なんだかとても簡単”
ブロック注射の予約をとるみたいにさらっと決まってしまった手術
本当にこれで良いのだろうか
先生も壁のカレンダーにチョイチョイ書き込むだけ・・・
(もちろんその後に色々手続きをして下さったのだとは思いますが)
でもそんなところがいかにも職人って感じ!(笑)
職人さんは別れ際に、
「入院が決まったからといってその前に決して無理をしないように!」
「仕事は退院してからいくらでも出来る!」
そう言って送り出してくれました。
紹介状を握りしめさらに別の病院へ
今度は入院施設、CT・MRIなども整ったやや大きな整形外科病院です。
診察を待っていると他の人たちは普段着で診察室に入っているのに、僕の場合はまず別の部屋に呼ばれてそこでいきなりパンツ1枚にされ(・_・;)
そして検査着に着替えさせられてからようやく診察室へ
ドアを開けた瞬間、
「手術の覚悟は出来てますか?」
「え?え?」
ネットで調べる限りはちょっと偉そうな先生(実際偉いと思いますが)
いきなり言葉で僕の首をバッサリと(笑)
そして先生はさっさと全身をくまなく調べ始めました。
一通り調べが終わった後、MRI画像を映し出すモニターの前にて
画面をクリックして頚椎に番号を表示し僕の首に起こっていることを簡潔に分かりやすく説明してくれました。
神経が圧迫されるとどのようなことが起こるか、
この状態で首に大きな衝撃が掛かるとどのようなリスクがあるか
根本的な解決としては外科手術しかないと考えられる等・・・
この先生、とにかく言うことに迷いがありません。
回りくどいことは一切言わずにこちらの質問はほぼ即答
試しSKIについて訪ねてみました。
「今シーズンはパス!来シーズンはOK!」
本当に無駄を言わない先生の返事はたったこれだけだったのですが、
まあそれで充分でした。
”来季は心配要らないよ!”という雰囲気は充分伝わりました。
頚椎はそれなりに難しい手術のはずですが、とげを抜くみたいにさらりと簡単に言ってしまうこの先生は職人さんそのものに見えてきました。
家族と相談した上でもう一度伺うこととして病院を後にしました。
◇12月中旬
まだ自分自身手術はかなり迷っていましたし、他の病院での見解も当然聞いておくべきだと思っていましたが、まずは嫁同伴で再び同じ先生のもとへ相談に伺いました。
手術をするリスク
手術をしないリスク
手術の費用
(健康保険に入っていないと絶望的金額^^;)
手術の方法
(僕の場合は首の後方から行う椎弓形成術)
入院期間と復帰について
手術は現在予約待ちのため早くても3月になってしまうこと
一通り説明を受けました。
この頃には僕もかなりネットなどで調べていて、いろいろな手術法そして椎弓形成術がどういうものかはある程度理解していました。
しかしこの先生が行う手術は一般的に紹介されている方法と少し違い、素人目にはどう考えても大掛かりな施術
・・・なのに手術翌日から頚椎カラー(首を支える保護具)も無しに歩行可能、そして順調であれば2週間ほどで退院できると言うのです。
この先生はもしかしたら魔法を使うのかもしれない
・・・と思ったわけでもないのですが、自分の中では決意が固りました。
”もし手術をするならこの先生にお願いしよう!”
それは先生が時おりみせる表情、
お人柄が出ていて100%信頼しても良いと思えてしまったのです。
もし身内に同じような事が起こったら絶対にセカンドオピニオンをすすめると思います。
一人の先生の判断だけではやはり怖い・・・
しかし僕自身は直感で決めてしまいました。
あとは(手術の)タイミングだけ・・・
少し気持ちが吹っ切れたところで病院帰りに夕マズメの海に行きました。
せっかく半日休暇を取っていたし、いつまでも沈んではいられません。
そして・・・
嫁に圧倒的な差をつけられたとても悲しい釣行となってしまいました(笑)
◇クリスマスイブ
会社をお昼で上がり病院へ向かっていました。
先生ともう一度お話しようと思って・・・
クリスマスケーキを売り出す準備があちこちで行われているのを横目に、電車・バスを乗り継ぎ病院がどんどん近づきます。
しかしまだ先生と何を話そうとしているのか全く決まっていませんでした。
待合室で呼び出しを待つ間ですらまだ迷っていていつもはうんざり感じる長い待ち時間がこの日に限っては有り難かった・・・
しかしとうとう呼びだされて気持ちが固まらないまま診察室へ
職人さんに
「え~っと、どうするんでしたっけ?」と聞かれて
「先生の手術をお願いしようと思っています。」
思わず口が滑ったという感じでついつい言ってしまった!
言ってしまってからなんだか変な汗が出てきました(・_・;)
先生は壁に掛かった小さなカレンダーを見て入院日と手術日を提案してきました。約2.5ヵ月後でした。
「その日で結構です!」
そういうと先生はそのカレンダーに小さく書き込みをしていました。
”なんだかとても簡単”
ブロック注射の予約をとるみたいにさらっと決まってしまった手術
本当にこれで良いのだろうか
先生も壁のカレンダーにチョイチョイ書き込むだけ・・・
(もちろんその後に色々手続きをして下さったのだとは思いますが)
でもそんなところがいかにも職人って感じ!(笑)
職人さんは別れ際に、
「入院が決まったからといってその前に決して無理をしないように!」
「仕事は退院してからいくらでも出来る!」
そう言って送り出してくれました。